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認知症とは何か?
認知症の基礎知識

認知症とは
どんな種類や症状、
治療法があるのか、
詳しく解説します。

年齢を重ねるにつれて、その存在が気になってくる認知症。その認知症にはどのような種類があり、具体的にはどのような症状がみられるのでしょうか。認知症について知っておきたい基礎知識をまとめてみました。

認知症とは何か?
「老化」と「認知症」の違いとは?

認知症とは、何らかの原因によって一度獲得したはずの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態。認知機能とは、記憶・思考・判断・理解・言語などの知的機能を指します。年齢を重ねると共に現れやすい症状と思われていますが、認知症と老化にはどのような違いがあるのでしょうか。

加齢に伴って人は物忘れなどの症状を訴えることが多くなりますが、この単なる物忘れと認知症はまったく異なるものです。
加齢による物忘れは体験したことの一部を忘れるのが特徴で、ちょっとしたヒントがあれば思い出せます。しかし、認知症の物忘れは体験自体を忘れてしまい、その自覚もないのです。症状が進行すると、時間や場所すら認識できなくなってしまいます。

認知症には
大きく4つの種類がある

認知症とひと口に言っても、その原因は症状によってさまざまな種類があります。ここでは、認知症の約9割を占めると言われている4つのタイプについて解説していきます。

  • アルツハイマー型認知症
    認知症患者の約半数を占めるのが、このアルツハイマー型認知症です。脳にアミロイドβという特殊なたんぱく質が蓄積し、記憶を司る海馬や頭頂部に萎縮が見られるのが特徴です。
  • レビー小体型認知症
    脳幹や大脳皮質にレビー小体と呼ばれる異常構造物が出現し、認知機能の低下や幻視といった特殊な症状が現れます。1996年に診断基準が確立された認知症で、患者数が増えています。
  • 前頭側頭葉変性症
    脳の前頭葉と側頭葉前部に萎縮が見られる認知症の総称。なかでも、人格が変わったり反社会的な行動が見られるようになる、前頭側頭型認知症が多く見られます。
  • 脳血管性認知症
    脳の血管が詰まる脳梗塞、血管が破れる脳出血など、脳の血管障害がキッカケとなって起こる認知症です。その多くは脳梗塞が原因であり、発症から半年以内に発症するケースが多めです。

認知症とは何か?基礎知識1

認知症の初期症状

認知症の初期症状として知られているのが、軽度認知障害(MCI)。認知症の一歩手前の段階と言われており、生活に支障をきたすレベルではありませんが、そのまま放置すると認知症へと移行するリスクが高くなっています。
根本的な治療法がない認知症においては、早期発見・早期治療が何より重要です。軽度認知障害や、認知症の種類ごとに見られる初期症状をしっかりと理解し、早期発見につなげるようにしましょう。

認知症とは何か?基礎知識2

認知症の中核症状と周辺症状

認知症の症状は、中核症状と周辺症状に大別されます。中核症状とは、脳細胞の変性による認知機能の低下が原因となっている症状。記憶・見当識・判断といった、高次脳機能に障害が見られます。種類によって目立つ症状は異なりますが、認知症であれば誰にでも現れる症状です。
周辺症状とは、中核症状に対して副次的に現れる症状で、幻覚・抑うつ・妄想・意識低下などが見られます。特徴的な症状は、認知症の早期発見につながることもあるので、基礎知識として知っておきましょう。

認知症とは何か?基礎知識3

【認知症の種類と特徴】
アルツハイマー型認知症

認知症全体の、約半分を占めているのがアルツハイマー型認知症。いわゆる物忘れが代表的な症状と言われていますが、発症前期→初期→中期→末期と段階を経ながら、さまざまな症状がゆっくりと進行していきます。
そんなアルツハイマー型認知症の原因はアミロイドβというたんぱく質の蓄積と言われていますが、これを予防する方法や治療法はあるのでしょうか。気になる症状を分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

認知症とは何か?基礎知識4

【認知症の種類と特徴】
血管性認知症

血管性認知症とは、脳梗塞・脳出血といった血管性障害が原因となって発症するもの。ダメージを受けた脳の部位によって症状が異なるため、記憶障害はあるけれど時間や場所が分からなくなる見当識障害は見られないなど、症状がまだら状に現れるのが特徴です。
血管性認知症の主な原因は脳梗塞なので、その早期発見と治療が何より重要です。具体的な治療法や、発症リスクについてもまとめていますので、目を通しておいてください。

認知症とは何か?基礎知識5

【認知症の種類と特徴】
レビー小体型認知症

アルツハイマー型認知症の次に患者の数が多い、レビー小体型認知症。レビー小体という異常構造物が脳に蓄積することで起こるとされており、あるはずのないものが見える幻視、以前のことを思い出せない記憶障害、運動機能が低下するパーキンソン症状が主な症状です。
原因は分かっていませんが70代以上の高齢者に多く、ごくまれにではありますが遺伝が関与しているケースもあります。発症のリスクや治療法について、しっかりと知っておきましょう。

認知症とは何か?基礎知識6

【認知症の種類と特徴】
前頭側頭型認知症

アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症に次いで、患者数の多い前頭側頭型認知症。思考や判断の中枢である前頭葉が萎縮することで、人格や行動に大きな変化が見られるのが特徴です。また、変性した神経細胞内にピック球という異常構造物が見られるのも特徴で、ピック病とも呼ばれています。
この前頭側頭型認知症を発症すると、人間らしさや社会性が失われるケースが多く、介護も困難になる場合があります。治療法や対処の仕方についても知っておきましょう。

認知症とは何か?基礎知識7

【認知症の種類と特徴】
神経変性性認知症

脳の神経細胞が変性することによって現れる、神経変性性認知症。アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症もこの神経変性性認知症にカテゴライズされますが、それ以外にも、大脳皮質基底核変性症・進行性核上性麻痺・ハンチントン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)・嗜銀顆粒性認知症・石灰化を伴うびまん性神経原繊維変化病があります。
それぞれの病態や発症の原因について、チェックしておきましょう。

認知症とは何か?基礎知識8

【認知症の種類と特徴】
二次性認知症

脳に何らかの病気が発生し、それがキッカケで起こる認知症を二次性認知症と呼びます。二次性認知症には、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、クロイツフェルト・ヤコブ病、甲状腺機能低下症やビタミン欠乏症といった全身疾患が挙げられます。
根治が難しいとされる認知症ですが、正常圧水頭症については手術によって治療することが可能。慢性硬膜下血腫も、早期発見できれば脳機能の回復が期待できます。それぞれの特徴や治療法について、しっかり確認しておいてください。

認知症とは何か?基礎知識9

認知症の診断方法

認知症を診断するには、当然ですが専門医の診察や検査が必須です。CTやMRIを使った画像検査や、神経心理学検査などを用いて検査を行っていきますが、実は診察時の見た目や様子、問診の受け答えも認知症の判断材料となります。
問診時にはどのようなことをチェックされるのか、検査にはどのような方法があり何が分かるのかについて詳しくまとめていますので、医療機関を受診する前の基礎知識としてご覧ください。

認知症とは何か?基礎知識10

認知症の治療法

認知症を根本的に治す治療法はいまだに見つかっていませんが、薬物療法で進行を遅らせることは可能です。
現在、認知症治療薬として使われているのはドネペジル・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチンの4種類ですが、それぞれどのような認知症に適応し、どのような仕組みで認知症の進行を抑えているのでしょうか。治療薬の使い分けや、気になる新薬開発の今についてもまとめてみました。

認知症とは何か?基礎知識11

認知症サポーターキャラバンとは

わが国では、認知症患者やその家族の応援者である「認知症サポーター」を育成するため、認知症サポーターキャラバンという活動を推進しています。この活動は国際的にも評価されており、イギリスでは日本の活動を手本にした制度を実施しているそうです。

認知症とは何か?基礎知識12

認知症保険とは

認知症保険とは、認知症を発症した際に補償を受けることができる保険商品のことです。補償内容や給付条件など、加入の際に気を付けたいポイントについて確認しておきましょう。

認知症とは何か?基礎知識13

成年後見制度とは

認知症を発症すると、認知能力の低下によって財産の管理や各種手続きが困難になってきます。そんな時のために用意されているのが、成年後見制度。この制度を利用することでどんなことができるのでしょうか?

認知症とは何か?基礎知識14

認知症と間違えやすい病気

認知症はさまざまな症状が見られるため、他の病気と間違えてしまうこともあります。そこで、認知症と類似した症状が見られる病気をチェックしておきましょう。認知症の場合の場合でも、そうでない場合でも、きちんと症状と原因を見極め、適切に対処することが重要です。

認知症とは何か?基礎知識15

認知症に関する最新ニュース

認知症に関しては、その原因も、治療法も、まだまだ解明されていない事が数多く残っています。もちろん、医療技術は日々進歩しており、認知症や物忘れについての研究も進められています。ここでは、認知症関連の最新ニュースをご紹介。認知症治療の今とこれからをチェックしましょう。

認知症とは何か?基礎知識16

【認知症の種類と特徴】
アルコール性認知症

認知症はさまざまな種類があり、中にはアルコール摂取によって引き起こされる認知症もあります。適度な飲酒は生活を豊かにしてくれるものですが、大量に飲酒する人やアルコール依存症の患者には脳の萎縮が高い割合で見られることが報告されています。ここでは、アルコール性認知症の特徴や症状などについて見ていくことにしましょう。

認知症とは何か?基礎知識17

【認知症の種類と特徴】
嗜銀顆粒性認知症

嗜銀顆粒性認知症(しぎんかりゅうせいにんちしょう:Argyrophilic Grain Dementia)は「AGD」とも呼ばれている認知症です。認知症の種類のひとつですが、あまり耳にしたことがない人も多いのではないでしょうか。この記事では、嗜銀顆粒性認知症の特徴や発症のメカニズム、発症した場合にあらわれる症状、診断方法や治療方法について紹介しています。

認知症とは何か?基礎知識18

【認知症の種類と特徴】
神経原線維変化型老年期認知症

嗜銀顆粒性認知症(しぎんかりゅうせいにんちしょう:Argyrophilic Grain Dementia)は「AGD」とも呼ばれている認知症です。認知症の種類のひとつですが、あまり耳にしたことがない人も多いのではないでしょうか。この記事では、嗜銀顆粒性認知症の特徴や発症のメカニズム、発症した場合にあらわれる症状、診断方法や治療方法について紹介しています。

参考文献

河野和彦 監修「ぜんぶわかる認知症の事典―4大認知症をわかりやすくビジュアル解説」(成美堂出版)(※書籍)

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記事監修

日本認知症学会
名誉会員
本間 昭 医師

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