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何らかの中毒症状

中毒はどのような症状があらわれるのか

中毒にはさまざまな種類があり、症状も原因により異なります。中には記憶障害や幻覚、妄想、人格の変化など、認知症によく似た症状が見られることも。ここでは、認知症と似た症状があらわれる可能性がある、さまざまな中毒についてご紹介していきます。

中毒とは

毒性を持つ物質を飲み込む、吸い込むなどの接触が生じた際に生じる有害作用が「中毒」と呼ばれています。ここでは、どのような物質が中毒を起こすのか、さらに診断方法について見ていきましょう。

中毒を起こす物質

中毒症状を引き起こす可能性があるのは、薬(処方薬、市販薬)、違法薬物、ガス、化学物質、食べもの、植物の毒など非常に多彩です。中には人の体にはダメージを与えない毒物もありますが、死亡する危険がある毒物もあります。

原因は医療機関で特定

中毒と思われる症状が出た際には、医療機関を受診する必要があります。診断には、本人の症状や本人・周りの人から得た情報に加え、各種検査(血液検査や尿検査など)の結果を元に原因を判断します。

中毒の症状とは

中毒症状は、その原因によってさまざまな症状があります。中には、認知症と似た症状もあるため、気になる症状が出てきたら医療機関の診断を受け、適切な治療を受けることが必要です。

ここでは、いくつかの中毒を例に挙げて、その症状をご紹介していきます。

薬物中毒

薬物中毒は、その名の通り薬物による過剰な毒の作用が生じている状態を指します。薬物に依存して乱用を続けることによって中毒症状が出現することになります。

急性中毒の場合は意識・知覚の障害やパニックの症状があらわれますが、慢性中毒しては、幻覚や妄想、人格変化の他にも認知障害が見られることがあります。

一酸化炭素中毒

一酸化炭素中毒は、血液中の一酸化炭素の濃度を測ることで診断が行われます。

軽度の一酸化中毒の場合は、頭痛や吐き気、集中力の低下などが起こりますが、中程度から重症の場合は、息切れや低血圧、昏睡などの他にも判断力の低下や錯乱などの症状が出ることがあります。一酸化炭素中毒の場合は自力で動けなくなるため、救助が必要です。

また、中毒症状から回復したとしても、数週間後に記憶障害や運動障害、協調運動障害などが起こる場合もあります。

アルコール中毒

アルコールを急激に飲みすぎると、急性アルコール中毒になる場合があります。

急性アルコール中毒の症状としては、軽度から中程度の場合には吐き気や腹痛、嘔吐、顔面の紅潮のほか、衝動や感情が抑えられない、判断力の低下、錯乱など認知症に似た症状があらわれるケースも。また、さらに飲酒を続けると昏睡や呼吸停止、低体温などより重い症状があらわれます。

中毒の治療とは

中毒症状が見られる場合には、症状によっては入院による治療が必要になることもあります。

全ての中毒症状において、治療の基本は支持療法(呼吸や血圧、体温、心拍などの生命機能の維持)に加え、毒物の吸収を防ぎながら排出を促していくことになります。必要に応じて、適切な解毒剤の投与も行われます。

例えば、患者が昏睡状態に陥ったりする場合には人工呼吸器を使用することがありますし、腎臓の機能が停止してしまった場合には、透析を行うこともあります。

治療を行う際には、体内に入っている毒物がなくなる・不活性化されるまで生命を維持することを目的として実施されます。最終的に毒物は尿中に排出されるものの、再度毒物に接触して中毒を起こすことがないように注意することも大切です。

予防方法

中毒を防止するには、中毒を起こす物質を遠ざけたり、適切な使用を心がけることが大切です。

例えば一酸化炭素中毒を予防するためには、ガス暖房器具や薪ストーブなど室内で燃焼しているものの正しい設置と適切な換気を心がけましょう。

また、市販の薬は用法・容量を守ること、アルコールについては適切な量の飲酒を心がけることによって中毒症状を予防することが可能になるはずです。

また、中毒症状が出た場合には、速やかに医療機関で診察を受け、治療を受けることも大切なことです。

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記事監修

日本認知症学会
名誉会員
本間 昭 医師

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