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進行していくのですか?
  

認知症はどのように
進行していくのですか?

認知症の進み方について
知っておきたい

認知症という病気は知っていますが、もし発症した場合、症状はどのような進み方をするのでしょうか。進行するに伴ってどんな症状が出てくるのかを教えてください。

初期は記憶障害が多く起こります。徐々に進行し、最終的に介護が必要になることが多いです。

女性

認知症のはじまりとはどのようなものなのでしょうか?

医者

はじめに「もの忘れ」の症状が出て気づくケースが多いです。

認知症にはさまざまなものがありますが、中でも最も多いのは「アルツハイマー型認知症」です。そこで、ここではアルツハイマー型認知症で見られる症状を中心に説明していきます。

認知症の初期段階には進行性の「記憶障害」があらわれることが特徴です。はじめのうちは身近な人でなければ気づかないほどのもの忘れからはじまりますが、時間の経過とともに少しずつ症状が進行していきます。
その後、中期の段階になると時間や場所などがわからなくなる「見当識障害」と呼ばれる症状や徘徊・妄想がみられるようになります。中期の特徴は行動・心理症状が見られる点と言えます。

後期になると、徐々に寝たきりに移行していきます。そのほかの症状としては、家族の顔がわからない、会話ができない、トイレの失敗が常態化するといった症状が見られるようになります。この頃になるとかなり言葉が失われてしまい、生活を送る上でも介護が必要となります。

女性

認知症が進行すると、どんな症状が出てくるのでしょうか?

医者

認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状」の2つに分けられます。

認知症の症状には、脳の病変が原因で認知機能が低下することにより引き起こされる「中核症状」と、周囲の環境や周りの人の対応、自身の性格等の要因が関連して起こる症状を「周辺症状(行動・心理症状)」と呼んでいます。

中核症状は、人によって差はあるものの認知症を発症した場合に必ず起こると言われている症状です。例えば記憶障害や見当識障害、実行機能障害、理解・判断力の障害、失行・失認・失語といったものを中核症状と呼びます。これらは症状の進行を遅らせることはできるものの、完全に止めることはできないため、徐々に症状が進んでいくと言われています。

また、周辺症状とは「行動・心理症状」とも呼ばれるもので、興奮や介護への拒否、抑うつ・不安・無気力、徘徊、妄想などの症状があらわれるものです。

女性

認知症になると、みんな同じような症状が出るのでしょうか?

医者

症状やその進み方は、人それぞれです。

認知症の症状の進み方はその人によって異なります。上記の症状が全ての人にあらわれるわけではありませんし、症状の進行についても早い人、緩やかな人がいます。また、急激に環境が変化することによって症状が急激に進むケースもあることから、どのような症状が出ているのかを注意深く観察することが大切であると言えます。

また、認知症にはさまざまな種類があり、それぞれあらわれる症状が異なります。ただ、今回は認知症の中で最も多くみられるアルツハイマー型認知症の症状について説明していますが、ほかの認知症でもここまで説明してきた症状と同様のものがあらわれることもあるでしょう。

いずれにしても、人によって出る症状や進み方は異なるということを念頭に、適切な治療を行いながら症状とうまく付き合っていくことが大切です。

先生の答えを聞いた質問者さんは…

症状や状態を把握することが大切なのですね

認知症を発症すると、段階によってさまざまな症状が出てくると知ることができました。

ただ、その進み方は人によって異なるということなので、例えば家族が認知症になった場合には、どんな症状が出ているのかをしっかりと把握することが大切なのですね。

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記事監修

日本認知症学会
名誉会員
本間 昭 医師

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