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脳腫瘍と認知症

脳腫瘍と
認知症発症リスクの関係は?

脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍のこと。脳のどの部分に腫瘍ができるかによってあらわれる症状が異なりますが、中には「言葉が出てこない」といった認知症と同様の症状もあります。また、認知症の疑いから病院を受診したところ実は脳腫瘍だったというケースも。ここでは、脳腫瘍と認知症の関係についてまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

脳腫瘍と認知症の関係

脳腫瘍が進行すると、認知機能の低下が見られる場合があります。脳腫瘍がどこにできるかによって発現する症状は異なりますが、言語を司る部分に腫瘍ができている場合には言語機能が低下し、思ったように発語できないといった症状が見られます。

一般的に、認知症の多くは症状の改善が困難なものですが、脳腫瘍による認知症の場合は外科手術によって治療することが可能です。

脳腫瘍とは

「脳腫瘍」とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称です。脳のそれぞれの部位からさまざまな種類の腫瘍が発生します。

脳腫瘍の種類

脳腫瘍にはいくつか種類があります。まず、脳の細胞や脳を包んでいる膜、脳神経などから派生した「原発性脳腫瘍」があります。この原発性脳腫瘍は150種類以上あると言われており、「神経膠腫(しんけいこうしゅ)」や「中枢神経系原発悪性リンパ腫」、「髄膜腫」、「神経鞘種(しんけいしょうしゅ)」などがあり、発症した場合にはその性質や患者の状態に合わせて治療が進められていくことになります。

また、もう一つの種類として「転移性脳腫瘍」と呼ばれるものがあります。これは脳以外の臓器で発生したがんが、血液の流れによって運ばれ、脳で増えることで発生した脳腫瘍のことを指します。転移の元となるがんとしては、その約半数が肺がんと言われており、乳がん、大腸がんなどが続きます。

脳腫瘍を発症するメカニズム

脳腫瘍が発生する原因は「遺伝子の変異」とされています。ただ、それ以上のことはわかっていないのが現状です。

ただし、過度のストレスや高たんぱく・高脂質の食事を摂取しすぎること、さらに喫煙などは脳腫瘍の症状を進行させる要因であると考えられています。

また、他の臓器にがんが見つかっている場合や、脳腫瘍を発症した人が身内にいる場合などは、脳腫瘍を発症するリスクが高くなると言われています。

脳腫瘍の症状とは

脳腫瘍が大きくなってきた場合、慢性的な頭痛や原因不明の吐き気・嘔吐のほか、体の片側にしびれや麻痺が起こることがあります。このことが原因でふらついたり片目が見にくいという症状が起きますが、場合によっては言葉が出にくい、ほかの人が話すことが理解しにくいなど、認知症に似た症状が現れることがあります。

症状はゆっくり進行することが多い

脳腫瘍の症状は、脳出血のように急にあらわれるということは少ないとされています。これは、脳腫瘍の場合には腫瘍が少しずつ大きくなるためです。ただし、脳腫瘍のひとつである神経膠腫の中には、急激に腫瘍が大きくなるものもあり、2週間から3週間程度で症状が急に進行するケースもあります。

気になる症状がある場合には医療機関へ

自分で症状をチェックしたい場合、片足立ちをした時にふらついてきちんと立てない、箸などをきちんと持つことができない、使えないといった場合に注意する必要があるでしょう。

脳腫瘍の症状だと思っていても、実は認知症など他の病気が隠れている可能性も考えられます。そのほかにも気になる症状がある場合には、医療機関で診察を受けることが大切です。

脳腫瘍の治療はどのように行われるのか

脳腫瘍の治療においては、その種類や患者の状態に応じて行われていきます。 例えば、原発性脳腫瘍の中で最も多い髄膜種の場合は手術によって腫瘍の摘出を行うことが基本となります。しかし再発を繰り返す場合や、手術を行うことで合併症を起こす可能性が高いと判断されたケースでは、定位放射線治療が選択される場合も。

また、転移性脳腫瘍の場合は、その数や大きさや分布、数、全身状態によって治療が選択されます。治療の候補としては手術や放射線、薬物療法がありますが、単独で選択される場合もありますし、また複数組み合わせて治療を進めていく場合もあります。例えば転移した腫瘍の個数が少なく小さい場合には、腫瘍だけに放射線を当てる「ガンマナイフ」「サイバーナイフ」が行われています。
いずれの場合も、ひとりひとりの症状や全身の状態などに合わせて、治療を選択していくことになります。

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記事監修

日本認知症学会
名誉会員
本間 昭 医師

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